消化器内科

内視鏡

様々な消化器の症状の患者様を診察しています。主な症状は、腹痛・吐き気・便秘・下痢・嘔吐・血便・下血などがあります。主な検査としては血液検査・超音波検査・内視鏡検査などを行います。主には薬物療法と内視鏡を用いて、ポリープの切除や早期がんの切除を行うこともできますが、手術が必要な場合は専門病院に紹介いたします。

食道の病気

◆食道胃逆流症(GERD)、逆流性食道炎
症状:胸やけ、胸痛、胸のつかえ感など
治療:胃酸分泌を抑える薬剤の内服を行います。重症の場合には手術が必要となることもあります。
◆食道がん
症状:胸やけ、胸痛、胸のつかえ感など
治療:早期発見の場合は、内視鏡で切除することが出来ますが、開胸手術になることもあります。また、リンパ節に転移をすると予後不良となります。喫煙やアルコールを摂取される方は、定期的に内視鏡検査を受けましょう。
◆食道静脈瘤
症状:食道静脈瘤が破裂すると吐血や下血をします。
治療: 食道静脈瘤で一番問題になるのは出血です。出血した場合や、出血する可能性の高いものが治療の対象となりますので、早期発見の為に肝臓機能の異常を指摘された方は定期的に内視鏡検査を受けましょう。

胃の病気

◆急性胃炎・急性胃粘膜病変(AGML)
症状:急激なみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振、吐血、下血  など
治療:胃酸分泌抑制剤や胃粘膜保護剤で改善しますが、重症例では入院して頂く場合があります。
◆慢性胃炎
症状:心窩部痛、心窩部不快感、胃もたれ、吐き気、食欲不振、腹部膨満感、胸やけ  など
治療:食事療法と内服薬による治療を行います。
◆機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)
症状:心窩部痛、胃もたれ、胸やけ、膨満感 など
治療:胃酸分泌抑制剤、消化管の運動を改善する薬、また状況によって抗うつ薬などを用いることもあります。
◆胃潰瘍
症状:心窩部痛、背部痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、吐血、下血  など
治療:内服薬で治療が可能ですが、出血や穿孔した場合には危険です。ピロリ菌の感染の場合、内服薬による除菌が保険で認められています。
◆胃がん
症状:早期・症状がありません。進行例・上腹部痛、背部痛、上腹部不快感、胃膨満感、胃もたれ、吐き気、嘔吐  など
治療:内視鏡的切除・手術・化学療法が主な治療です。早期発見することが出来れば、体にメスを入れることなく、内視鏡で治療が可能です。早期発見にて予後良好の為、40歳以上の方は定期的な内視鏡検査をお勧めしています。

十二指腸の病気

◆十二指腸潰瘍
症状:心窩部痛、背部痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、吐血、下血 など
治療:胃酸分泌抑制剤や胃粘膜保護剤にて治療を行います。ピロリ菌感染の場合、抗生物質の内服により除菌を行います。十二指腸の壁は胃よりも薄いため出血しやすく、また、内視鏡で止血し難いため、早めの発見と治療が必要です。上記の症状がある方は内視鏡検査をお勧めしています。

小腸の病気

◆急性胃腸炎
症状:吐き気、嘔吐、食欲不振、発熱、腹痛 など
治療:胃薬、吐き気止め、整腸剤、解熱剤、鎮痛剤などが用いられます。細菌性胃腸炎には上記に加えて抗生物質の投与を行います。上記の症状の際には脱水に陥り易く、経口摂取が十分でない場合には点滴治療が有効です。
◆腸閉塞(イレウス)
症状:吐き気、嘔吐、腹痛、便秘 など
治療:軽症のものでは、絶食、点滴、経鼻胃管チューブの挿入などによって改善しますが、重症のケースでは緊急手術が必要となる場合があります。
◆クローン病
症状:腹痛、下痢、食思不振、体重減少、痔、肛門潰瘍 など
治療:根本的な治療は未だ存在していませんが、炎症が起きている際には、消化管より食物内に存在する抗原を断つことが最も重要です。点滴などによる栄養療法を行い、並行して薬物療法を行います。手術は根治的な治療ではないため、積極的に行われることはありませんが、狭腸閉塞・穿孔・出血・膿瘍形成・がんを合併した症例などは手術の適応となります。また、クローン病は厚生労働省の難病対策事業の対象疾患で、公費の助成を受けることが出来ます。

大腸の病気

◆大腸ポリープ
症状:大きくなると、血便、便秘、腹痛 など
治療:基本的には内視鏡による切除を行います。範囲の大きい病変でもESD(内視鏡的粘膜下層切開剥離術)によって一括で病巣を切除できる為、外科的な手術よりも内視鏡を用いた手術が主な治療法となります。内視鏡検査を定期的に受けて、ポリープの段階で発見するという事が重要です。
◆大腸がん
症状:血便、便秘、下痢、腹痛 など
治療:がんの進行度によって内視鏡や外科手術が行われますが、近年では腹腔鏡を用いてより低侵襲な手術が一般的になりつつあります。また、近年では種々の抗がん剤の併用や分子標的治療薬などと組み合わせることにより、更に長期の生存が期待できるようになってきています。
◆過敏性腸症候群(IBS)
症状:腹痛、下痢、便秘、腹部不快感 など
治療:ストレスを軽減させるなどの環境改善が一番の治療法となります。また規則正しい食生活と適度の運動やしっかりと睡眠をとるといった日常における生活習慣の改善も必要です。薬物療法としては、整腸剤の他に下痢型の方には腸の運動を抑制する作用の薬を、また便秘型の方には腸の運動を促進させる作用のある薬を用います。
◆虚血性腸炎
症状:腹痛、下痢、血便、下血 など
治療:軽症例では絶食として腸管の安静を保つことにより改善しますが、腹部症状の強い場合や、採血上で強い炎症所見を認めるものに関しては、入院をして注意深い経過観察が必要です。腸管が壊死に陥った場合には手術が必要となります。
◆潰瘍性大腸炎
症状:下痢、粘血便、腹痛、体重減少、貧血 など
治療:軽~中等症例では、5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤の経口投与や注腸投与、ステロイドの坐薬や注腸投与を行います。重症例や劇症例に対してはステロイドの経口投与や静脈投与が行われます。また難治症例に対しては血球成分除去療法や免疫抑制剤の投与を行います。また5-ASAやステロイドでコントロール不良であった例に対しては、ヒトTNF- αモノクロナール抗体(レミケード)も使用します。 消化管穿孔や中毒性巨大結腸症、大腸がん、コントロール不能な大量下血を伴った症例では外科的切除の適応となり、基本的に大腸の全摘出が行われます。厚生労働省の難病対策事業の対象疾患で、公費の助成を受けることが出来ます。

肝臓の病気

◆C型慢性肝炎
症状:多くの場合、血液検査の異常で発見されます。
治療:インターフェロン療法を行います。
◆B型慢性肝炎
症状:多くの場合、血液検査の異常で発見されます。
治療:インターフェロン治療や核酸アナログ製剤による治療を行います。ただし、これらの治療を行ってもウイルスの完全排除は期待できないため、これをふまえてB型慢性肝炎の治療を行います。また、肝炎を抑える目的で肝庇護剤による治療を行うことがあります。
◆アルコール性肝障害

症状:アルコール性脂肪肝・アルコール性肝線維症:特に症状はありません。
アルコール性肝炎:腹痛、黄疸、発熱 など
アルコール性肝硬変:全身倦怠感、食欲不振、下痢 など

治療:アルコール性脂肪肝やアルコール性肝線維症の段階では禁酒することで肝臓の機能が改善する見込みがあります。肝硬変に進展してしまう前に禁酒をしましょう。

◆非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
症状:多くの場合、検査の異常で発見されます。
治療:減量が最も重要と考えられ、食生活の改善と運動療法を行います。薬物療法としては、ウルソデオキシコール酸、インスリン感受性改善薬、ビタミンEなどが有効であるという報告があります。
◆自己免疫性肝炎(AIH)
症状:自己免疫性肝炎に特徴的な症状はありませんが、病院を初めて受診する際に、約60% が倦怠感(けんたいかん)を、35%が黄疸(おうだん)を訴えています。そのほかの症状 として、食欲不振、関節痛、発熱があげられますが、無症状の人もいます。
治療:副腎皮質ステロイドが治療に用いられます。一般的にプレドニゾロンを通常30~ 40mg/日で開始し、GOT、GPTの改善を確認しながらゆっくりと減量します。副腎皮質ステロイドの自己中止は自己免疫性肝炎の再燃につながり、再燃すると治療抵抗性になる場合が多いことを理解し、きちんと服用することが大切です。
◆肝臓がん

肝臓がんの種類は、大きく分けて2種類あります。はじめから肝臓にできる原発性肝細胞がんと、他の臓器から転移して起こる転移性肝がんです。

(1)原発性肝細胞がん
症状:肝細胞がんになってもほとんど自覚症状はありません。そのため、肝細胞がんを早期発見するためにも定期的な採血や腹部エコー・CTなどの検査を受けることが重要となります。

治療:内科的治療と外科的治療があります。内科的治療には、経カテーテル肝動脈塞栓療法(TAE)、エタノール局部注療法(PEIT)、マイクロ波凝固療法、ラジオ波焼灼療法 (RFA)、リザーバーを使用した抗がん剤動注療法などがあります。最近では、初期の肝癌の多くはRFA で治療することが多くなっています。

(2)転移性肝がん
転移性肝がんとは、他の臓器のがんが肝臓に転移したものです。肝臓は、血管を介して全身のさまざまな臓器とつながっているため、他の部位で生じたがんが高頻度に転移します。
治療:外科手術が第一選択となります。肝臓は切除後も再生されるため、治癒が見込める場合には、手術による腫瘍の摘出が確実です。しかし、現実的には肝臓以外の部位にも転移が見られることも多く、手術できるのは患者さんの10~30%です。また、手術をしてもCTなどでも見えない小さな転移がすでに存在し、術後間もなく再発してくることも多くみられます。手術をしない患者さんに行われる治療として、抗がん剤を静注あるいは内服する全身化学療法、抗がん剤が肝臓に直接注入されるよう肝動脈内にカテーテルを挿入する肝動注化学療法、超音波やCTで病変を見ながら針や電極を挿入してがんを治療するラジオ波焼灼術(RFA)、エタノール局部注療法(PEIT)、マイクロ波凝固療法などの経皮的局所療法があります。

胆道の病気

◆胆石症
症状:心窩部~右上腹部痛、背部痛、吐き気、嘔吐、発熱、黄疸  など
治療:無症状の胆石に関しては積極的に治療を行う事はなく、超音波検査による定期的な経過観察が行われます。胆石発作時には禁食の上、抗生物質および鎮痙剤の投与行います。胆石発作を繰り返すケースに関しては手術を行います。近年、腹腔鏡下の胆のう摘出術が一般的となっており、傷あとの残らない手術として、臍の部分を利用した単孔式の腹腔鏡手術も積極的に行われています。
◆総胆管結石症
症状:黄疸、腹痛、発熱 など
治療:内視鏡的に十二指腸乳頭を切開して、十二指腸乳頭よりバスケットやバルーンカテーテルを用いて、石を砕いたり、採ったり、掻き出したりします。
◆胆のう炎、胆管炎
症状:右季肋部~心窩部痛、発熱、黄疸 など
治療:
胆のう炎:程度が軽ければ、絶食、輸液、抗生物質の使用などの内科的治療で治すことができます。しかし炎症が強い時には、腹壁から細い針を刺して胆嚢のなかにたまった胆汁を体外に排出するドレナージ術が必要になります。この処置により炎症がおさまれば、数週間後に開腹手術や腹腔鏡手術を行い、胆嚢を摘出します。胆嚢壁が化膿して破れたり、腹膜炎を起こしている場合には、緊急手術が必要となります。
胆管炎:軽症では内科的治療が行われますが、必要に応じて内視鏡下に十二指腸から胆管内に細い管を通して胆汁を排出するドレナージ術や、内視鏡を用いて胆管の出口を広げたり、切開をして胆管内に詰まった結石を取り出す処置が行われます。
◆胆のうポリープ
症状:特にありません
治療:基本的には外科的に胆のう摘出術が行われます。悪性が確認された場合は肝床部の追加治療とリンパ節郭清術を行います。
◆胆のうがん、胆管がん
症状:黄疸、右季肋部痛、食思不振、体重減少 など
治療:胆のうがん、胆管がんは基本的に外科的な手術を行います。手術ができない場合は、抗がん剤治療や放射線治療を行います。抗がん剤治療ではジェムザールやティーエスワンという抗がん剤を使用します。放射線治療には、体の外から照射する体外照射法と、胆管内から照射する胆管腔内照射法があります。

膵臓の病気

◆急性膵炎
症状:上腹部の急性腹痛発作と圧痛。
背部への放散痛、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐、腸蠕動音の減弱 など
治療:軽症・中等症膵炎の多くは、絶飲絶食による膵臓の安静と、初期の十分な輸液の投与を行います。腹痛などの痛みに対しては、鎮痛薬を適宜使用します。さらに、膵酵素の活性を抑える働きのある蛋白分解酵素阻害薬を使用します。
重症膵炎では、様々な合併症に対する治療を行う必要があり、集中治療室(ICU)で全身管理を行うこともあります。血液浄化療法やステロイドの動注療法などの特殊な治療も行われます。
胆石性膵炎では、内視鏡を用いた胆管結石の除去や胆管ドレナージが必要になることがあります。再発防止に胆嚢摘出術などの治療を検討する必要もあります。
◆慢性膵炎

症状:早期は、繰り返す上腹部痛、腰背部痛、疼痛、吐気・嘔吐、食欲不振、腹部膨満感 など
後期には、糖代謝障害(膵性糖尿病)、消化吸収障害(脂肪性下痢)、体重減少
治療:強い腹痛発作の場合には急性膵炎と同じ治療を行います。軽度の腹痛や腹部不快感がある場合には以下のような治療を行います。

(1)生活習慣の改善:アルコ-ルを完全に絶つ、暴飲暴食や過労を避ける、脂肪の多い食事を控える(脂肪30~40 g/日以下)、規則正しい食生活・生活習慣にすることが重要です。
腹痛を繰り返す場合は、1回の食事量を少なくし、1日に4~5回摂取するようにします。ストレスも慢性膵炎に悪影響を及ぼすため、心身の安静を維持しストレス・不安の解消などに努めることも重要です。

(2)保存的治療:腹痛に対しては鎮痙薬、鎮痛薬を投与します。腹痛が比較的軽度の場合は、消化酵素薬や酵素阻害薬の経口投与などを行います。消化吸収障害(下痢、脂肪便)に対しては、消化酵素薬の大量投与が必要です。また、胃酸分泌抑制薬も併用します。慢性膵炎が原因で発症した糖尿病(膵性糖尿病)は、一般的な経口糖尿病薬ではコントロールが難しい場合が多いため、インスリン注射が必要になります。

(3)特殊治療:保存治療でコントロールできない疼痛、腹痛が持続・繰り返す場合・膵嚢胞や膿瘍などの合併症を伴う場合は、膵管内へチューブを入れ膵液のうっ滞を取り除いたり(ドレナージ術)や、膵石に対して体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)による治療も行うこともあります。膵嚢胞や膿瘍に対しては手術やエコー下ドレナージなどが必要に応じて行われます。

◆膵がん
症状:早期は症状はみられません。がんの進行とともに黄疸が出現します。
膵体部がんや尾部がんでは糖尿病が急激に悪化することもあります。
その他、上腹部痛・背部痛、腹部腫瘤、体重減少、腹水 など
治療:手術療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた治療が行われています。膵切除は腹部外科のうちで最も難易度が高い手術の1つです。化学療法としてはゲムシタビン(GEM)、 ティーエスワン(TS-1)を使用した治療が行われています。放射線療法は局所制御に効果があり、疼痛除去などの改善がみられます。

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